塩谷歯科医院

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メディア記事

虫歯進行と神経保存:直接覆髄法の症例

こんにちは。今回は、虫歯の進行と神経保存の重要性について、実際の症例を交えてご紹介します。虫歯進行の危険性虫歯は初期段階で適切な治療を行わないと、徐々に深部へと進行していきます。最悪の場合、歯の神経(歯髄)にまで到達してしまうことがあります。神経に達した虫歯は激しい痛みを引き起こし、従来の治療法では神経を取り除く必要がありました。しかし、神経を失うことで将来的に歯が割れ、歯の寿命が短くなったり、将来的に歯が変色したりする可能性が高くなります。そのため、可能な限り神経を保存することが重要です。直接覆髄法:神経を守る新しいアプローチ最新の歯科治療技術では、神経に到達した虫歯でも、必ずしも神経を取り…
こんにちは。今回は、虫歯の進行と神経保存の重要性について、実際の症例を交えてご紹介します。虫歯進行…

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糖尿病と歯周病の関係

こんにちは。今回は、多くの方に関係がある2つの重要な病気、糖尿病と歯周病についてお話しします。一見、関係がないように思えるこの2つの病気ですが、実は密接に関連していることをご存知でしょうか?糖尿病の現状まず、日本における糖尿病の現状を見てみましょう。厚生労働省の令和元年国民健康・栄養調査によると、「糖尿病が強く疑われる者」の割合は、男性で19.7%、女性で10.8%となっています。この10年間で大きな変化はありませんが、年齢が高くなるほどその割合が高くなる傾向にあります。糖尿病には主に1型、2型、妊娠糖尿病などがありますが、いずれの型も私たちの健康に大きな影響を与える可能性があります。糖尿病と…
こんにちは。今回は、多くの方に関係がある2つの重要な病気、糖尿病と歯周病についてお話しします。一見、…

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詰め物だけで虫歯は防げない

今日は、むし歯予防に関する研究結果についてお話しします。むし歯予防のために、どのような方法が有効かを調べた無作為対照臨床試験の結果を紹介します。この試験は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)で行われ、特に高リスクの患者に対するフッ化物とうがい薬の効果を調査しました。試験の概要この試験は、18歳から65歳の成人を対象に実施されました。参加者は、1〜7本のむし歯を持つ患者で、無作為に2つのグループに分けられました。一つのグループは、従来の治療法を継続する「コントロールグループ」です。もう一つのグループは、特定の介入を受ける「介入グループ」です。介入グループには、以下の治療が行われまし…
今日は、むし歯予防に関する研究結果についてお話しします。むし歯予防のために、どのような方法が有効か…

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ブリッジと部分床義歯におけるむし歯の発生率とリスク

ブリッジと部分床義歯におけるむし歯の発生率とリスク

こんにちは、皆さん。今回は、ブリッジや部分床義歯を使用する際のむし歯の発生率とリスクについて詳しく解説します。この記事では、最新の研究データを基に、これらの補綴治療がもたらす影響について触れています。ブリッジのむし歯発生率とリスク固定式ブリッジのむし歯発生率Einar S. Pjetursson氏ら(2007年)の研究では、5年の観察期間において、う蝕(むし歯)は支台歯の失活に続いて二番目に大きなブリッジの合併症であることが分かりました。また、Brian D. Goodacre氏ら(2008年)のシステマティックレビューによると、15の研究を分析した結果、平均8年の観察期間中に27%のブリッジ…
こんにちは、皆さん。今回は、ブリッジや部分床義歯を使用する際のむし歯の発生率とリスクについて詳しく…

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歯の破折による痛み

歯の破折による痛み

70代女性 主訴:噛むと痛い右上の歯が噛むと痛いと来院されました。第一大臼歯(奥から2番目の歯)の近心(手前側)に虫歯が見られます。さらによく見ると近心の虫歯から遠心(奥側)に向かって中央の裂溝(歯のくぼみ)に線が走っているように見えます。レントゲン写真では神経と虫歯の距離が離れており、噛んだ時に痛みが出るほどの虫歯の深さではありませんでした。原因として歯の破折が強く疑われます。噛むことで歯が頬舌的(内側と外側)に広がる力が加わり痛みが出ていると考えられます。噛んだ時の痛みを軽減するため咬合調整(歯の高さを調整する)をしたところです。レントゲン通り虫歯が中で大きく広がっていることもなく、破折線…
70代女性 主訴:噛むと痛い右上の歯が噛むと痛いと来院されました。第一大臼歯(奥から2番目の歯)の近…

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むし歯の予防に使われるフッ素

むし歯の予防に使われるフッ素

フッ化物についてフッ素は非常に反応性が高い元素で、自然界では通常単体で存在することはありません。代わりに他の元素と結合してフッ化物として存在します。私たちの日常の飲食物(お茶、海藻、魚や野菜など)にも、多くのフッ化物が含まれています。フッ化物は世界中でむし歯の予防に大いに貢献していますが、かつては歯科の歴史において、歯のフッ素症(斑状歯)の原因としても知られていました。山の岩石にはフッ化物が多く含まれており、それが溶け出た川の水を飲んでいた子供たちの歯に、褐色の斑点が見つかりました。しかし、これらの子供たちを調べてみると、実際にはむし歯の発生が少ないことがわかりました。そのため、一時的にはフッ…
フッ化物についてフッ素は非常に反応性が高い元素で、自然界では通常単体で存在することはありません。代…

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歯の破折

歯の破折

歯が折れる、割れるというイメージがある「歯の破折」。実は多くの症例で自覚症状がないことが特徴です。症状がなく進行していく、痛みのもととなるのが歯の破折です。歯の破折とは歯の破折とは、歯の表面あるいは内部に生じた亀裂のことです。エナメル質や象牙質に入り込んだ細菌が増殖し、痛みを引き起こすことがあります。重度の場合は歯が完全にわれてしまうこともあります。歯の破折には、表面の微細なひび割れから、歯牙を分断する大きな亀裂まで様々な程度があります。症状の程度に合わせて、一般的に5つに分類されます。Craze lines:エナメル質の表面ひび割れ(自覚症状なし)Fractured cusps: 咬頭破折(…
歯が折れる、割れるというイメージがある「歯の破折」。実は多くの症例で自覚症状がないことが特徴です。…

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歯のう蝕を防ぐには? バイオフィルムとの上手なつき合い方

歯のう蝕を防ぐには? バイオフィルムとの上手なつき合い方

今回は、口の中に生息する細菌がう蝕の発生にどのように関係しているのかをテーマに、カリエスコントロールの重要性について解説したいと思います。私たちの口の中には、思いのほかたくさんの細菌がすんでいます。1000種類以上もの細菌が集まって生態系を作っていて、お互いにバランスを保ちながら共生しているのです。この細菌の集落はバイオフィルムと呼ばれ、歯の表面に張り付いて、う蝕や歯周病の原因になっています。カリエスコントロールでは、最初にこのバイオフィルムに対処する必要があります。患者さんにバイオフィルムについて理解してもらい、口腔清掃の改善を図るのが第一歩です。では、バイオフィルムはう蝕の発生にどのように…
今回は、口の中に生息する細菌がう蝕の発生にどのように関係しているのかをテーマに、カリエスコントロー…

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プラークの役割と歯肉炎・歯周炎の違い

プラークの役割と歯肉炎・歯周炎の違い

今回は歯周病について、少し詳しく説明したいと思います。歯周病は成人の8、9割が経験する多発する病気ですが、なぜ起こるのか、どう予防すれば良いのかイメージしにくい病気だと思います。人の口の中には多数の細菌が生息しています。歯みがきが不十分な部分には、細菌が集まってプラークと呼ばれる固まりを作ります。プラークが歯と歯肉の境目に長期間付着すると、歯周病原性菌が増殖します。これらの菌は血液中のタンパク質を栄養源とし、体組織へ侵入しようと毒素を産生します。 人の体は体内へ外敵である細菌が侵入しようとすると、免疫系は白血球などの「防衛部隊」を現場に動員します。そこで外敵である最近と戦うので歯肉は戦場となり…
今回は歯周病について、少し詳しく説明したいと思います。歯周病は成人の8、9割が経験する多発する病気で…

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糖の摂取とう蝕(虫歯)の関係について

糖の摂取とう蝕(虫歯)の関係について

こんにちは、今日は「糖の摂取とう蝕(虫歯)」について詳しく解説します。糖の摂取量より回数が重要?皆さんも一度は「砂糖を摂りすぎると虫歯になる」という言葉を聞いたことがあるでしょう。しかし、実際には糖をどれだけ摂取するかよりも、どれだけの頻度で摂取するかが問題なのです。約70年前のVipeholm studyという有名な研究では、精神病の成人患者に5年間、さまざまな食品を与える実験が行われました。この結果、糖を頻繁に摂取する患者(特に口腔清掃不良の患者)ではう蝕が非常に多く発生することが明らかとなりました。一方、糖の摂取量自体は多かったものの、摂取回数が少ない患者ではう蝕の発症は増加しましたが、…
こんにちは、今日は「糖の摂取とう蝕(虫歯)」について詳しく解説します。糖の摂取量より回数が重要?皆…

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